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「緋色の椅子 2」緑川ゆき
2004年01月07日(水)
異世界ファンタジー。辺境の村で育った少年は実は王の隠し子で、いろいろあって都に連れ戻され王になる。五年後、上京した幼なじみの少女(一見少年)は、王座についている人物が自分の幼なじみではないことを知る。偽の陛下は、村から都へ同行した少年だった。王になるはずだった本物の少年は、都へ着く前に襲われ生死不明。少女は、幼なじみの少年を探すことを決意…。
というお話です。

2巻もおもしろかった。
入り組んだ屋敷の中の、肖像画ばかり並ぶ部屋。祭りの街、仮面をつけた人々が行き交い、その中を探し回り、すり抜けていく人影。シーンごとのイメージの喚起力がすごい。ロマンだわー。
それぞれの人物の関係も、一言で言い表せる関係ではなくて微妙で不確か。身元や思惑が明らかになっていない人ばかりで、表面的な関係では心から信じあえるような間柄ではないはず。それでも、なんとなく信頼感のようなものがあることを感じさせる。それでいて、お互いに対しての想いは説明されすぎてない。
想像力の広がる、わくわくさせられる漫画だと思います。ファンタジーが嫌いじゃないなら、オススメ。
★★★★☆


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