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「クラリネット症候群」乾くるみ
2008年09月06日(土)
真夜中に目を覚ました里美は、身体が自由に動かせないことに気づく。誰かに身体を乗っ取られているようだ。しかも、その相手は憧れていた先輩だった。そして、その先輩は昨夜誰かに殺されたらしい…?(「マリオネット症候群」)

養い親である関さんがクラリネット奏者のため、翔太もクラリネットが吹ける。憧れの先輩の気を引くため、関さんに内緒でクラリネットを持ち出して川原で演奏を始めた翔太。しかし、いじめっ子にクラリネットを壊されてしまう。そして、翔太は自分の耳がドレミファソラシドの音を聞き取ることができなくなっていることに気づく…。(「クラリネット症候群」)

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「イニシエーション・ラブ」が有名な乾くるみ。メフィスト賞でデビューした作家さんだったんですね。
「イニシエーション・ラブ」けっこう好きだったので、本書を借りてみました。
「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の中篇2本が収録されています。タイトルは似ているけど、内容にはまったく関わりありませんでした。

「マリオネット症候群」は西澤保彦の「人格転移の殺人」を思い出すような作品。設定だけでなく、ぶっ飛んだ展開も。
やあ、おもしろかったです。すごいバカらしいんだけど、笑っちゃうおもしろさ。こういうの好きですよ(笑)

「クラリネット症候群」の方は、暗号解きがメイン。ドレミファソラシドの音が聞こえないという設定で、会話が歯抜けになってるのが読みにくいけどおもしろかった。筒井康隆の「残像に口紅を」を思い出しました。

さてさて、この人の作品の中では割りと初心者向けらしい2冊を読んだわけですが。他の本も読んでみたいなーっと。
★★★


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