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「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ 2009年11月26日(木) 隼子14歳。地方の小さな町で育った。そして、産休の先生の代理で赴任してきた河村と出会った。彼は23歳。やがて二人は隠れて会うようになるのだが、隼子に思いを寄せる三ツ矢はそれを知り……。あれから20年経ち、彼らは恩師の通夜に集まるのだった。 --------------------------- まあ、先生が中学生に手出してー…、という話なのですが、すごくよかった! 隼子が魅力的に描かれているんですよね。甘いものが嫌いで、授業もろくに聞かずにぼーっとしているけど、さばさばしていて、そっけない。女の子の輪から抜け出す時に、正義感とかではなく、震えているのに賭けをする気分で言ったというのがいいです。彼女を魅力的に描く1エピソード。 二人ができてしまう過程も、そんなあ、と思えば思えるのだろうけど、すんなりと受け容れてしまう不思議さ。 電話の「ったく馬鹿…」が泣かせます。嘘をつきとおす二人がせつなくてきゅんときます。 同級生や先生がたくさん出てくるのですが、どの子も、ああいそうだなあ…と思わせるリアルさ。説得力。学校というあのドロドロとした空間の密度。 あー、学校嫌いだなあ(笑) でも、この本は楽しかった。 この人の文章は、好きだと思います。 修羅場のシーンでも、それを読むことがイヤだと感じさせない。イヤな子でも、見るのもイヤと思わせない。 他のも読んでみたいな。 ★★★★ |