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「対岸の彼女」角田光代
2010年01月31日(日)
三歳になる子どもを育てる小夜子は、再び働き始めることに決めた。やっとのことで見つけた仕事先は、小夜子と同い年で同じ大学出身だという女社長の経営する小さな会社だった。
女社長・葵は、昔新聞にも載ったことがあると噂されていたのだが、その事件とは…。

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子どものいる主婦と、独身で働く女性の対比を描いた話だと思っていたので、今まであまり興味がなく、手を出していませんでした。でも、昨年読んだ「八日目の蝉」結構よかったよなーと思い、読んでみることにしました。
で、読んでよかったです。何度も涙ぐみました。

物語は、夫や姑に嫌味を言われながらも働こうとする小夜子の話と、現在は社長としてばりばり働いている葵の高校時代のできごとが交互に語られていきます。
小夜子の話で素晴らしいのが、夫や姑の嫌味ですね(笑) なんともまあ、絶妙なんですよ。こういう嫌味やすれ違い、ほんとによくある。カチンとくるさじ加減が、実にリアル。そんな男別れちまえ!と読者としては思いますが、みーんな、こういうの我慢して毎日過ごしてるんだよねえ…と、同時に思わせられもするんですよね。
そして、葵の高校時代。中学校で同級生に無視された葵が、親に引越しをせがんで入学した高校で出会った魚子(ナナコ)。ナナコとのエピソードが……思い出しただけで泣けてくる…。

確かに、大人になると、結婚しているかいないか、子どもがいるかいないかというのは、友だちとして付き合う上で大きな壁になってくると実感します。
だから、こういう物語もいいなと思います。
★★★★


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