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『天地明察』冲方丁
2011年10月16日(日)
江戸時代、碁打ちだった渋川春海は、算術に夢中になっていた。そんな春海に、とある命が下る。それは、日本独自の暦を作ること。生涯をかけた闘いが始まった。

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何度か書いてますが、私は時代小説が苦手なのです。でもね、ほら、好きな作家だから、そりゃ読みますよ。
で、最初はちょっと読みにくいかなーと思いましたが、そこは冲方丁。だんだん世界に飲み込まれていきました。なんかもう、各所で泣かされたんですが。どこで?と思われるかもしれないけど(笑) あの、各所ですよ(笑) この人の文章には、条件反射で泣いてしまうようになってしまったのかもしれない…。
読み終わるとあっさりしていたような気がしますね(笑)

読んでいて、ああ、この本にはいい人しか出てこないんだなあ、と思いました。
この前に読んでいた『ハタラクオトメ』もそうだったんですけどね。
世の中にはもっと不愉快な人も多い。だから現実的ではない、という意見もあるかもしれない。けど、私はそういういい人ばかり出てくる物語を読んで、心地よいなあと思ったりします。好きです。いいじゃないか、そういう世界に浸ったって!
★★★☆


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