記憶の栞
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小学校の頃の友達と久しぶりに再会した。
結婚するんだから、一緒にお話でもしようということになり 近所のフレンチレストランへ。 実に6年ぶりの再会。 まともに話をするのはもう・・小学校三年以来。 一体何を話せばいいのかわからなかった。
人は変わるなと思った。 あまりに空白が長すぎて埋めることすらできずに 時間は流れていった。 彼女はあきらかに人見知りして愛想笑いをしてたし 私もつかみどころがない彼女に会話が空転していた。 一体何を話したかったのだろう。 気の利いた会話なんて私にはできないのだ。 一つの話題が尽きては、また沈黙が続く。 全く反応が返ってこないのが恐ろしい。 彼女ってこんなに無口な子だったのだろうか。 それとも私が変わったのか。 結局、私が一人しゃべり続けていた。 帰途につく頃、気を遣いすぎてぐったり疲れていた。 小学時代の友達が自分の苦手とするタイプになっていた。
小学校低学年の頃、私はおとなしいタイプの子を引き連れて あれこれ世話を焼いて優越感に浸っていたような子供だった。 それって、本当に友達だったのかなという気もする。 今は私が誰かにすがろうとしている側になってるので 私が変わったということなのだろう。
不思議だった。 あんなに仲が良かったのに。 でも、そんなものかもしれないな・・。
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