2003年12月01日(月)


イィィィィヤッホォォォーーーウゥ!!!!!
死にてぇ!!(全力で後ろ向き思考)
rikuですけども?


先日の日記で書いた同じチームのマジメ先輩。
そうだな。仮にケイゴさんとしよう。
今日は二人で一日中解析などしていたので
色々話す機会があった。
するとケイゴさんは昔剣道をやっていたという。
これは奇遇。
私も実は剣士だったわけである。
厳しい訓練と礼節の中、
技を競い合い、高めあい
そして心技体がより高いところへと到達できるよう
日々精進する日本男児の心とも言うべき道である。
厳かな生き方をする私にとって
全くもってピッタリな武道であると言えよう。
メイドも良いが和服美人も捨てがたいと思うほど
私は心底日本人だからである。

7年ほど剣道をやっていたっけか。
まぁ結構な年月であるが別に
汗ばんだ防具の異世界ちっくな匂いだとか
乾かさずに放っておいたら次の日カビでカラフルになってたとか
夏は暑いので袴の下はノーパンだったとか
そういうエピソードなどひとっつもないほど
それはそれは真剣に打ち込んでいたのである。
ちなみに地区大会では敵なしだったので
全道大会(本州で言うところの県大会)などに出場していた。
確か2回戦くらいで負けた記憶がある。
強いのも地方どまりなのが私らしい。
とにかく、それくらい剣道とは
切っても切れない縁なわけである。

そういえばよく神社の境内で試合をしたものだ。
神前試合だか奉納試合だか忘れたが
毎年夏になると開催されるのだ。
しかし神社の敷地内に体育館などあるわけがなく
自動的に野外での試合である。
しかも剣道なので裸足。
さらに細かいロケーション的な説明を加えれば
試合場は草むら。
周りにはふつーに木とか。
向こうのベンチではオッサンが犬と戯れてたし。
カンカン照りの真夏日。
防具完全装備。
暑いし。
日光遮るものないし。
ていうか場外線はどこ?
開始線もないよね?
というカンジである。
まぁひとことで言えば野試合だ。
場所が変わるだけでこれほどまでに果し合いっぽくなるのかと
私は驚いたものであるが
ここでやれと言われればやるしかないわけである。
不平不満など言える訳が無い。私は剣士なのだ。

私>帰りたい。

相手剣士>でも朝練食らうのヤダし。

私>てきとーにやっとく?

相手剣士>いいね。うまく演技しろよ?

私>じゃぁ今日は俺が負けとくな。篭手と面やるから篭手くれ。

相手剣士>2-1で勝ちか。じゃぁ団体戦んときは勝たしてやるよ。

私>おっけ。疲れるから延長戦はなしな?じゃ後で。

などと対戦相手と語らい
試合前に戦いのモチベーションを上げることも忘れない。

試合前には審判の大人たちは
アホみたいに麦茶など飲みつつ
日陰でくつろいでいるが
私たちは自分の問題であるので
前もって試合場をチェックしておく。
小枝とか石とかあったらケガをしてしまうからだ。
剣道とは踏み込みが命。
体重移動を強烈に行うことでそのエネルギーを剣に乗せる。
そうやって相手を叩き斬るのである。
例え小枝の欠片であろうとその上に勢いよく踏み込めば
流血は必死である。
ましてやガラスなんてあったらと思うとゴミ拾いも真剣だ。
もしくは犬のうんことか(致命傷)

ざっとゴミを拾い集め
さぁこれで大丈夫と思いきや
いざ試合が始まってみるとやりにくくて仕方が無い。
なぜなら試合場は草の上である。
剣道での足運びはすり足が基本だ。
入門した段階でこの足運びをイヤってほど叩き込まれるのだ。
剣など持たせてもらえるのはこれを覚えてからで
それまで体育館をひたすらスリ足で回っていたものだ。
それが草の上となると当然足が草に絡まって引っかかる。
おまけに体育館の床のように平坦ではない。
微妙なデコボコにすぐにつまずく。
やりにくくて仕方ない。

そしてヨタヨタともつれ合い
脇の草むらにガサガサっ!と突っ込むわけである。

主審>場外!

私&相手剣士>いや元から場外やん!!ていうか屋外だし!


-神社奉納試合特別ルール-
「ヤブに突っ込んだら場外。」


あのマジメで無口なケイゴさんと知り合って半年。
ようやく共通の話題を見つけ
もしかしたらこれを機にケイゴさんと仲良くなれるのでは!
と考えた私は、ここぞとばかりに
そんな自分の剣道エピソードをぶちまけ
一通りオモシロネタを披露した後
どうだ!これなら笑うだろ!と
自信満々で彼を見てみると
微妙に半笑いでなんかちょっと哀れむような目で見てた。


神様。彼が爆笑するようなネタをください。


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日記才人