当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2001年07月20日(金) 消えるということ

先輩が亡くなった・・・自殺だった。

元々身体が弱かった先輩は卒業せずに大学に残っていた。
最後に逢ったのはいつだっただろう。
確か、二ヶ月前、大学生協の雑誌コーナー。
本当なら卒業しているはずの私を見てすごく驚いていた。
大学院に進んだことを話したら、
「頑張ってね」
いつまでも変わらない優しい笑顔を浮かべていた。

どうしてだろう?
私の記憶の中の先輩はいつでも微笑っている。
年齢よりもずっと幼く見える無邪気な笑顔。
きっと病気で苦しい思いもいっぱいしていただろうに、
先輩の笑顔は透きとおるようにきれいだった。

人は年を重ねるごとに少しずつ汚れていく。
そうしなければ生きていけないかのようにゆっくりと確実に。

でも、先輩は無垢なままで年を重ねていったから、
このうす汚れた世界を渡る術を知り得なかったのだ。
純粋な魂は居場所を見つける間もなく、消えていった。

どうか先輩の魂が心安らぐ場所に辿り着けますように、
ご冥福をお祈りしながら、
明日、私はこの世界でもう一つ年を重ねることになる。

合掌。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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