■図南の翼/小野 不由美 ある少女が、王となるために蓬莱に行くという物語。 都合のいいところも多いんだけど まあ、王になるから、というだけで納得させてる書き方。
■風の万里 黎明の空/小野 不由美 やっと最初の主人公の話。 反乱を起こした軍に対して、凛とした言葉を投げかける部分が ぞくっとする。
あ、楽俊も出てきてます。
■黄昏の岸 暁の天/小野 不由美 王を選ぶ麒麟が、部下の謀反に遭って日本へ逃げた後の物語。 逃げた際に記憶をなくしていて、 普通の人間として生きるわけなんだけど なんというか、作者の文明に対しての批判がきつくて あんまり楽しめず。
ついでに、この作品の裏に対応する作品も 読んだことがあるんだけど、 そっちもずいぶん気分が晴れない物語だったなあ。
■華胥の幽夢/小野 不由美 短編集。 なんかねえ、一つ前のかなり悲惨な主人公の 幸せだったとき、って物語はつらいね。
まあ、楽俊が出てきたので。
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