美輪版、見てきました。いきなりサイケなOP。緑川婦人(美輪)の妖艶な美しさ。めっちゃ細い美輪さんは本当に美しいです、動かなければ完璧。動画だとどうしても肩幅や二の腕のたくましさ、どこかしら男性を感じてしまう。でも、それだからこそ良い気がしました。淑女かと思えば大悪党、そして恋をする乙女のような一面をもつ黒蜥蜴には中性的なあのころの美輪さんがぴったりな気がしました。 ストーリー:緑川婦人の経営する秘密クラブに友人の誘いを受け行く明智。お互いの正体を知らぬまま一度顔を合わせる。その後、宝石商岩瀬氏の元に届いた脅迫状の一見から再び岩瀬氏の顧客である緑川夫人と再会する明智。岩瀬氏の一人娘が誘拐されてから明智と緑川婦人の知恵比べが始まる・・・。 てなかんじ。岩瀬氏の娘役の松岡きっこが可愛らしかった。今では見る影なし(すいません。でも、旦那さんから林寛子よりもましだろ?といわれました。そうですね、確かに)。緑川婦人にゾッコンな雨宮青年役に川津祐介氏が。っていうか、この美輪版ではこの雨宮があっさりと緑川夫人を裏切る。(一度目のフェイクではなく逮捕後の話です)今までのお熱具合はなんだったんだよ?と突っ込みたくなるほど。それにしても、三島由紀夫(出ていました)先生にしても、深作欣司監督にしても、美輪さん崇拝者だったんだなっと。見終わった後に観客の人が「なんだよ、まるで美輪さんのPVじゃね〜か」と笑いながらおっしゃってましたが、そうだよ、何が悪い?って感じでした。あのころの美輪さんのすごさを知らないのか?文学者芸術者のミューズだった美輪さんを!っていうか、”黒蜥蜴”自体が緑川婦人がミューズの映画なので、誰が主演してもそうなる気がしますが。 映画としては京マチ子版の方がすきですが、舞台、TV、映画トータルでは以前見た舞台版美輪黒蜥蜴が好きです。また見に行きたいなぁ〜。どっしりと貫禄のある美輪舞台、素敵です。 そうそう、去年、麻美れいさんが緑川婦人役をされた”黒蜥蜴”が舞台であったとか。これは見て見たい!!!麻美さん、大好きです。
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