D i a r y


楽の御気楽日記

2008年01月17日(木) 映画「魍魎の匣」

やっと見に行きました。もうみんな内容はご存知だと(勝手に)思っているのであらすじはカット。ちょっとネタバレもありかもしれない感想文なので見てない人(DVDになって見ると言う人も)は読まないほうがいいかもね。


感想
原作とはかなり沿っている作りだとは思うのですがちょっとしたところの相違はあれだけの長い作品を2時間ちょっとという尺にあわせるためには仕方なかったのかな?とか、人物の描き方の違いなどはエンターティメントにこだわったのだろうな。と思いました。1作目の「姑獲鳥の夏」の2ヵ月後の事件なのに人物の描き方が違う(本質が)のはどうでしょうか?続きと見なさないほうが楽しめると思います。実相寺監督の「姑獲鳥の夏」を見たとき、これは京極作品ではない、実相寺監督の映画だ。というのが私の感想だったのですが、やはり映画は監督のものなのでしょうね。原田監督の映画ってあまり特徴を思い出せないのですが、やはりこれは原田監督の映画になっているのだろうな、と思いました。実相寺監督の作品のほうがまだ原作に忠実な気がしました。病んでない関君は関君ではないやい!!!椎名さんも好きだが、病んだ感じは永瀬君のほうが出てた気がする。京極堂はあんなに回りにいいようにされないやい!!榎さんは突き抜け感がより一層出ていてよかったです。木場は前作と変わりなく。後、とっても良かったのは久保を演じたクドカン。原作ではもっと冷たい感じの美青年だったのですが、すっとしていて嫌味でそのくせ弱さも持っていて・・・、良い映画のスパイスになっていました。後、どうでもいいことなのですが、京極堂の家が前作と違い豪奢(っていうか、大きく)なっていたのが驚き。儲かるんだな、古本屋。枯れていて古い感じがとっても素敵な家でした。


 振り返って  INDEX  前を向いて


楽 [MAIL]

My追加