TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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饒舌な機械人間

学校とよばれる工場では
より優秀な機械人間を造るために
改良に改良を重ねられる

優しさ、思いやり、個性や意思を持つ者は
機械人間にはなれず、スクラップにされる

工場から出荷された機械人間は
カネとしがらみの渦巻く街に潜む
地位と名誉と権力に媚び、へつらい
死んだ目をして単調な日々

いずれ我を持った機械人間たちは
傲慢に背をそらし
饒舌な機械人間となる





author:蒼井冬星 HOME  
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