mao&angieの日記
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卒業式に出かける直前。 面倒そうに、息子から手紙を渡された。 出かける前に、読める時間が無かったから 持って出かけた。
卒業式を待つ時間、読んだ手紙。
『父と母へ』
どうもごきげんいかがでしょうか。 花粉症に悩まされながら、がんばっていることと 思います。 お仕事も大変そうですね。
さて、この度は親に手紙を書いて泣かしてやろうと いうことで、このように手紙を書いてみた訳であります。 (泣くとは思いませんが)
では、まず感謝の言葉から。 いつも学校から帰ったら、勉強しろ、勉強しろと うるさかったですね。 でもそれは、僕が高校受験に落ちて、悔いある人生を 歩んで欲しくないから、 ああやって、時には厳しく言ってくれたんですね。
それなのに、僕は自分の機嫌が悪かったり、 タイミングが悪かったりしただけで、ずいぶん口が 悪くなっていたと思います。 本当にすみませんでした。そして、ありがとう。
さらには勉強を教えてくれたり(たまには教えられたり) してくれて、本当にありがとうございました。 しかしたまには勉強の邪魔をされたこともありました。 もう少し、こちらのことも考えてくださると、うれしいです。 でも、こっちもけっこうワガママ言ってるので無理なら別に いいです。
そしてこれからのことですが、 僕の人生はまだまだ大変なことが多いでしょう。その時は 助けてください。 そのかわり、あなたたちが助けてもらいたい時は出来る限り のことはしてあげたいと、思います。
それでは最後に今まで本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願いします。
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私が中学を卒業したころ、反抗期まっさかりで、 親に、こんなふうに気持ちを伝えたり、話したことは無かった。 苛立ちや不満ばかりで、感謝の気持ちもなかったかもな。
と、思っていたら、卒業生の入場が始まった。 誰よりも堂々と、入場する息子に、 私も、心の中で、感謝の気持ちを返した。
(杏路)
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