日記
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2006年10月27日(金) ゲーム脳?


ゲーム脳というのをきいたことがあると思います。ウィキからひっぱると「日本大学文理学部体育学科教授の森昭雄が、2002年7月に出版した著書『ゲーム脳の恐怖』において提示した造語である。森はゲーム中の脳波を測定する実験によって「テレビゲームが人間の脳に与える悪影響」を見出したなどと主張しており、この状態を象徴的に表現したものである。」とあり,ようするにゲームをすることによってゲームによって汚染された脳みたいなところです。

そして,
「この主張がマスコミの報道や講演を通して広く認知されたことにより、「ゲーム=犯罪の温床となる」または「学力を低下させる最大の原因」という認識を持つ層が現れた。「ゲーム=絶対悪」であることを望む保護者や教育関係者らに支持され、ゲームの規制を有利にするための論拠としてしばしば引き合いにされるが、主張の科学的正当性や根拠、客観性については批判的な見解が多く、同書は2003年度の「日本トンデモ本大賞」にノミネートされている。」

と地味に否定もされています。まぁ,ゲーム嫌いの学校関係者などが,ゲームが嫌いだからという理由だけであまり科学的な根拠みたいなのは考えずこの論を賛成し,逆にゲームが好きな人,もしくはゲーム産業っていうのは日本の産業の中ではおそろしく成功している分野なのでこの産業がダメになる経済的損失を知っている人,そもそも森たんを信用していない人(たぶんこれが多数派)は反対した感じです。森たんはかなりあやしい発言がいろいろある人だからね…。(最近思うんですが,大学教授っていってもいろいろな人がいるんですね…。小学・中学・高専だとある程度こういうのが先生って感じでまぁ「先生」って題名で絵でかけるんですが,大学教授は僕には絶対絵でかけない)

詳しくはWikiをみてもらえばわかりますが,まぁ,提唱者の案があまり論理的でなく(α波とβ波の役割についていまいちよくわかっていない),また今の事件は子供がゲームをすることによっておこっているという説だと,じゃあなぜゲームが盛んでない外国でも同様の事件がおこっているのか説明がつかないから,いろいろとつっこみどころがあったらしいです。

しかし,ゲームはくだらないものかというと,これは地味にYESです。正確にいけば,くだらないけど面白いものと思います。コンピュータで計算している以上,制作者が意図した確率や設定にしたがってユーザが遊ぶということで,ほとんどのゲームは,制作者が意図したとおりにすすむことになります。もちろん,例外的にはじまってすぐゲームクリアできたりいつまでやってもクリアできないクソゲーもあります。

もちろん,これらには本を読むようないい点もあります。本も大体作者が意図したとおりの結論に読者がいたるように書かれていて,それに対して読者が怒ったり喜んだり勉強になったりしているわけですが,ゲームもそれに近いものがあります。RPGは特にそうです。

小説と同じで,主人公が同じことをだらだらと繰り返し,その繰り返しをながめているうちにだんだんと主人公が好きになるわけですが,ゲームも同じで,だらだらと同じことを繰り返します。そのうちに主人公に感情移入したりします。もちろん,あんまり同じことを繰り返していても仕方ないのでたまに突然変異として仲間が死んだり敵が仲間になったり,まぁそういった類のを設けます。エロゲだったらどうするのかは知らん。

これがわかると,本やゲームをやるという行為がかなり時間を無駄にしているような気分にもなります。与えられたシステムの上で右往左往するのがばかばかしくなることがあるじゃないですか。そんな感じですね。

こういうことがなぜおこるかというと,本やゲームなどシステムを作らなければいけないものには必ず制約がうまれるからです。本ならいわゆる紙面の都合上とかそういうの。ゲームだったらメモリ容量とかそういうの。また納期・値段なんかもあるでしょう。こういう制約の中では,どうしても同じことを微妙にかえながら10回ほど繰り返してストーリーとするという格好におちつくのも無理はありません。本当はいろいろつくりこんでどこにもない世界を作りたいというものはあると思いますが,本だったらそういう世界だと10巻くらいになってしまうし,もちろんそれが売れなければば経済的なムダだし,ゲームでもCD-ROM3枚くらいにしないといけない。

つまりなにがいいたいかというと,地味にシステム的なもので動いているものを利用していると,発想というか視野が狭くなるということはあると思います。同じことをくりかえしているうちに考えが偏ってきて短絡的になるみたいな格好。これはゲームだけではなく本でも,社会システムでもおこりえます。これを防ぐにはどうすればいいかというと,やっぱり自分からシステムを作り表現する側にまわらないと考えが偏ってしまうことを防げないと思うし,これが末期状態になると考えることをやめてシステムのロボットになるということがおこりえてしまうと思います…。

考えながらゲームをやる,本を読む,社会のシステムを利用できれば最高ですよね。でも社会のシステムを考えながら利用するというのはかなり危険をともなうので素人にはおすすめできない。

ではでは。

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