2006年11月20日(月)
トム・ピーターズ |
大学の図書館でトム・ピーターズのデザイン魂・リーダーシップ魂をかりてよんでいる。これはすばらしい名著だ。これは実際に自分でも買おうと思う。それだけの価値がある本である。
彼の「なんという違い」→「昔:まず計画だ」「今:とにかく実行だ」が名言中の名言だと思う。計画なしに実行すれば失敗しやすくなるが,彼によれば「一度も失敗したことがないというのは何もしていないということだ」とあるし,これもいいと思う。そして,「失敗とは才能だ」とある。
新作のタレント魂も含め,ぜひ買いたい。
デザイン魂では,とにかくデザイナーが経営などのえらい人にならないとだめだとしている。もしかするとそうかもしれない。彼は今までの経営の悪い部分は数学に頼りきってしまった,これでは計画とその修正に終始してしまいすすまないとしている。デザイナーは確かに,紙ではなく現場をみる,そこから感じ取る,そしてムダなものをはぶき,単純に,美しく表現する。これはスピードとわかりやすさが求められる今の経営には数学者よりもデザイナーのほうが必要なんじゃないか,とまじめに考えさせられた。経営のデザインも,ものを売るのではないという時代みたい。スターバックスはコーヒーを売っているわけではない,仕事の合間にコーヒーを飲みながらくつろぐという経験を売っているのだという。
僕のまわりでこれを理解しているのは食堂のおばちゃんがいるように思われる。彼女たちは食堂のご飯ではなく,食堂ですごすひと時を売っているように感じられる。ジャズを食堂にながしてみたり,テレビをつけてみたり。彼女たちの発想はすばらしいと思われる。
リーダーシップ魂とは,部下をリーダーにするのが真実のリーダーだといっていた。
つまりすべてが現実的で,閉塞的な社会を生き抜くのに重要な発想がつめこまれていると思う。本のデザインも非常に魅力的で,他の本のように開いた瞬間ちっこい字でちまちま紙一面にびっしりとうんざりするような本ではなく,大きい字で,クールな写真(すべて本編と関連がある)をしきつめて,想像力がひきたてられている。
なにより,読んでいるとなんだか元気になる。トムって最高。
ではでは。 |
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