Mother (介護日記)
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母の石油ヒーターには、ご丁寧に名前が書いてある。 去年、入院するまでは自分で使っていたものである。
つけることはできる。 消すこともできる。 しかし・・・
このヒーターは、つけてから3時間で自動的に消える。 延長できるボタンがあるが、わからない。 延長を問うピーッという音も、母には聞こえない。
灯油はコワイから触ってはイケナイ、と自分で承知しているので、 ヒーターが自動消火されると、母は私のところにやってきて 「灯油が切れたので入れてもらいたい」と言う。
ヒーターの蓋を開け、灯油の入った重いタンクを持ち上げさせ 「灯油はまだ充分に入っているから。」と認識させる。
3時間で切れることを何度教えても、理解できない。 「3時間待てば、またつくの?」 などと、見当違いなことを言う。ヽ( ′ー`)ノ
緑のランプが点滅していて、自動消火されたことを表している。 これを1回押すと、点滅が消えるので、つけたい時は、もう一度押し直せば良い。
私たちにはとても簡単なことなのに、母にモノを教える事の難しさ。
すべて、紙に書かなくてはならず、書いても理解できるかどうかはわからない。
私たち家族の方が、 書くことによって、母について気をつけるべきことを再確認しているような形だ・・・
石油ヒーターよりも、エアコンの方がいいだろうか? リモコンが複雑では困る。 タイマーなんて使えるわけもない。 『つける・消す』 と 『弱い・強い』ぐらいの単純なつくりであって欲しい。
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