黒井はこの状況に対して、一人悪態を吐かずにはいられなかった。 3日ほど前から、喉が痛かったのだが…どうやら本格的に風邪をひいてしまったらしい。 もともと風邪をひきやすい体質の上、最近ハマった司馬懿の夢小説を朝まで読み耽っていたのだ。 戦う前から結果は見えていた。(?)
はじめは、すっかり夜型になった生活を正すための半徹夜だったにも関わらず、 目的の時間を何時間も過ぎてから寝ていては、意味が無いどころか逆効果だ。 風邪のせいで喉が腫れ、相方にプリン&風邪薬を貰うのはなんとも情けない。 まさに、自業自得である。
今日は、夜勤に出る相方と昼を食べるはずだった。 けれど、喉が痛い上に眩暈までしてはどうしようもない。 昼直前に断った黒井に対して補給物資を届けてくれた相方に感謝しつつ、ずいぶんと遅い朝食のプリンを食べた。 薬を飲んで一安心したのはいいが、洗濯が途中だった。 「このままでいても、仕方あるまい…」 いつまでも脱水済みの洗濯物を放置するわけにも行かず、しぶしぶ洗濯機へと向かった。
洗濯物を干す間、眩暈と吐き気が襲った。 もうすぐ干し終えると思った瞬間 「っぐ…」 最大級の吐き気が襲った。 「……うぇ」 何度か吐きそうになったが、最悪の事態は回避できた。 念のために口を押さえつつ、座る。 「あ…危なかった…」 胃に入ってるものといっても、ココアとプリンくらいなのだが、せっかく飲んだばかりの薬は吐きたくなかったのだ。 しかも薬は、飲んだものと合わせても3袋。貴重なのだ。 ふと近くに体温計を見つけ、熱を測ってみる…平熱だった。 が、これから上がるのを予知するかのように、寒気がした。
とりあえず、家事がひと段落した黒井は…部屋の片付けをしようとした。 …しようとしたのだが、乾いた洗濯物を畳んで終わった。 まるで昼のワイドショーに出そうなほどメチャクチャに散らばった物の多さは、 とても体調が悪いときに(体調が良ければ片付けるかは別として)片付けられるものではない。 戦意喪失の黒井は、つい癖でパソに向かいそうな自分と闘っていた。 最近は起きている時間はほぼパソに向かっている。 HP改装もあるのだが、つい違うサイトへ行ってしまう。 そうなれば結局丸一日潰れるのはわかっているのだが、腐女子の血はなまはげのごとくネットを徘徊してしまうのだった。
とりあえず1Rはネットの誘惑に勝利した。 他の家事をやる気にもなれなかったので、色々と溜まっているイラストを描こうと思い、スケブを手にした。 が、相変わらず何も思いつかない。長い間描くことをしていなかったせいだろうか。 しかも、ついつい司馬懿を描こうとしてしまうあたりが悲しい。 とにかく今は、ポプを描くのだと自分に言い聞かせる。 なかなか描けずにスケブをめくると、毎日のように描いていた落書きがあった。 「…退化してんじゃんよー」 少しショックだった。 今、描こうとして描いたものより、昔のものの方が上手く見えた。 Deuilの皆さんが、とても美青年的(?)に描かれていた。 もちろん下手だが、今は描けない角度・目・ポーズがあった。
気を取り直し、ユーリを描こうとした。が、手が動かない。 すっかりアナログ苦手になった私は、パソを立ち上げた。1からパソで描こうと思ったのである。 ペンタブなどという便利なものは無いが、ミニキャラなどは描ける。 とにかくユーリを…そう思い描いていたのだが、大失敗。 絵が描けないならせめて…そう思いHP改装に変更する。
そして、いつものお決まりパターン。 ページを作っている最中に日記を書き出した。黒井は日記を書くのが遅い。 複数の日を書くと1〜2時間かかることもある。 毎日更新できない日記には、そんな言い訳があった。 この日記を書いた数時間後、黒井は平八の世話に行かなければならない。 行って帰ってくるのはキツイが、エンジン全開状態の平八と明日の昼までいるのはゴメン被りたい。
「18日からの旅行までにはなんとかしなければ…。」 プー生活で時間がある今のうちに、と計画された相方との熱海への1泊2日。 できれば楽しく過ごしたい。 「ビタミンCの錠剤も飲むか…」 そう独り言を言いながら、平八の所にいつ行き、そして帰るか真剣に考える黒井だった。
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なんとなく、小説チック。 文書くリハビリにもなったかな? 頭がクラクラしつつ書いたので、変なところがあるやも…。 私は時々無意識に、自分の行動を文章化してたりします。 なかなか面白いですよ〜!(広めるな) しかし旅行、ほんとに大丈夫かな。プリン食べるにも痛い! 喉の右側だけ腫れてて、そっちが重い気がする…気になるナァ。 温泉。できる限り近場で探したら熱海だったのですよね。 初熱海。どんなところだろう…楽しみです。
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