目が覚めた
君がいたから
思わず 失敗した と言うと
君が 何だと 目で問い返した
「君になるつもりだったのに これ自分の夢だから 夢の中くらい 自分でなく君になるつもりだった」
君は少し小首を傾げ笑った
「夢でも 私は私がいいです」
うん 君は そのままでいいもんね
「あなたが何かあったら 助けられる 駆け寄れる 涙を拭いてあげられる 私のままでいたいです」
そう言って君は 優しく笑って 抱きしめてくれた
「だから あなたもあなたのままでいて下さい」
こちらでも 夢の中でも どこででも
自分は自分が嫌いで
君が好きで
だから君になりたくて
なのに 今
自分は 自分でいたいと 君の抱きしめてくれるダメな自分でいたいと 心から思いました
ありがとう
愛してくれて
優しくしてくれて
僕はもうすぐ 怖い世界に戻らないといけないけど 君がくれた言葉はきっと持っていける
そして 最期の時に 思い出して
次の世も
君に逢える
僕で生まれて来れるようにと 祈る
きっと
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