流されるのに疲れて 川岸に上がる小石のように 静かに座って川を眺めていると その速さと 何より流されて行く人の顔に驚く
自分もあんな顔をしていたのかと思い 流れに戻るのが怖くなったが こうして見つめているだけの自分も あるいは彼らと同じ もしくは彼らよりも酷い 顔をしているのかも知れない
川は流れを止める事はなかったが 幅は変化するので そのうち私の座るこの場も なくなる日が来るだろう それから戻るか 今帰るか 悩みながら 川面を見つめるうちに 夜は明けて 私はまた座り込む
明るいうちは 帰れないものだ
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