Missing Link

2006年01月05日(木) 道は分からないけどその手を曳く


「どちらかが大人になった方が、
 残りの一人を引っ張れるからいいんじゃないかな?」

 そう言ったら彼は少し笑って

「少しづつでいいからさ、一緒に大人になろうよ」

 と言った。

「時間はかかるけど、その方がきっと楽しいよ」

 私はため息をつく。

「足の引っ張り合いで、
 ずっと子供な争いを繰り返すんじゃない?」

「バレたか」

 と楽しそうに笑った後で、彼は付け加えた。

「でも、いつも一緒ならいいでしょ?」




 ・・・時々彼は、誰よりも大人な表情をする。
 私はその顔が好きだけど大嫌いだ。
 だから本当は彼に『大人』になって欲しくない。
 でも誰でも、いつまでも子供じゃいられない。

 いつか、別れが来るのなら
 その日は自分で決めたい。

 分かってる。
 本当に子供なのは、私なのだ。


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翠 [HOMEPAGE]