人間不信 全身を突き刺す月の輝きは 僕の心を徐々に麻痺させてゆく 孤独な黒い海の中 僕はひたすら太陽を待ち焦がれる だが 現れるのは魚たちの死骸 腐った藻 立ちこめる異臭の中僕は小刻みに震える 昔 ニセモノの太陽を心の中に取り込んでしまった その後遺症は今なお僕を苦しめ続ける 更に哀しいことに月の輝きは 後遺症を悪化させ無惨にも死へと導こうとする 孤独な黒い海の中 僕はひたすら太陽を待ち焦がれる