バイトで。
このような問題が出ていました。(中学入試)
次の中から、最も大きい数と最も小さい数の差を求めよ。 4/3 9/7 15/11 17/13 23/17
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みなさん、どのように解くでしょうか? 大学生バイトとしては、やはり最初に、次のような解答を思いつくのではないでしょうか?
<解答1> 4/3=1.3333... 9/7=1.2847... 15/11=1.3636... 17/13=1.3076... 23/17=1.3529... より、最も大きい 15/11 から最も小さい 9/7 を引いて、 15/11-9/7=(105-99)/77=6/77
実際、問題集の後ろの解答にも、このように書いてありました。 大人の思考は多分このようなものになっていくのだとおもいます。 しかし、その生徒がいちいちこの分数達を「帯分数」に直したことから、 別解が生まれたのです。 うん、算数って奥が深い!!
以下、『1と』の部分を除くと、それぞれ、 1/3 2/7 4/11 4/13 6/17 となります。 ここでピンと来なくちゃ算数の先生とは言えませんよね。
そうです。 分子が通分出来る*んです。
<解答その2> 帯分数に直し、『1と』の部分を省いて、それぞれ分子で通分すると、 12/36 12/42 12/33 12/39 12/34。 よって、一番大きいのが12/33、一番小さいのが12/42である。
これは一目瞭然ですね♪
この問題を作った人は、 多分後者の解き方を期待したのでしょう。 例え、前者でとけるとしても、これでは時間がかかりすぎて、 短い試験時間では最後までたどり着くこともないでしょうから。
このような「発見」が多いのは、中学入試の醍醐味ですね。
以上、数学マニアな管理人の一言でした。
*分子が通分できる:分子を通分することでも分数の大小比較は出来るというもの。例えば3/5と3/4では、明らかに3/5の方が小さい。
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