騎馬民族

2002年04月15日(月) 貴方は私の心の中に生きています。

おじさんの一つ一つの言葉が
私の全てを刺激した。

もう、言わないで。

痛いほど分かった。
形は違うけど、「分かった」のだ。


帰る方向が同じだからと一緒に帰ったおじさん。
2週間前に食道ガンで最愛の奥様を亡くされた。
55歳。早すぎる死。

どんなに会いたくても会えない。
治ってくれるのを心待ちにしていた。
もし、治らなくても散々迷惑かけた分
たくさんお世話をしたいと思っていた。

退院して10日後に亡くなったそうだ。
余命半年といわれていたのに。


何をしてても悲しい。
何もする気力も無い。
写真を見たり、話かけたりしてね。
無理に何かをするんだけれど
それも今はできないようになっちゃってね。

時間が解決してくれると思うけれど
今は何をしてても切ない。

子供も居なかったからねぇ。
二人でケンカしながらも、早く死ね。なんて
言ってた時もあったんですけどね。
まさか、本当になるなんて。。

こんなんだったら、こんな別れなんだと知っていたら
結婚しなければ良かったと、そう思うんです。。


私には頷くことしかできなかったし
涙を流すことしかできなかった。

亡くす。無くす。

私は忘れる為に無くそうとしていた。
でも、違う。
間違ってました。
ごめんなさい。
本当にごめんなさい。

生きている。
生きています。

生きています。


いつでも遊びに来てください。

そう言いながらおじさんは私の車が見えなくなるまで
暗い道に立って見送ってくれた。
だから私は会いに行く。
お父さんと一緒におじさんに会いに行く。

時が流れるお手伝いをさせて欲しいから。




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