サクラは3歳の女の子。今日はサクラのおばあちゃん、アッコさんの誕生日。
さえ:サクラ、一緒にあっこさんのお誕生日ケーキ買いに行くか? サクラ:うん。買いに行く!
玄関にて靴を履いて待ってるサクラ。
サクラ:早く、早くー。サクラ、もう座って待ってるんだよ!
ケーキ屋さんでケーキを選ぶ。 サクラは小さいので私の両足の間にスッポリ納まる。 両足の間でニコニコしながらケーキの飾られているガラスケースを覗きこんでいる。 まぁるいイチゴのショートケーキを選んでプレートには「あっこさん」の名前を書いて貰う。
さえ:サクラ、あっこさんにお花、プレゼントしようか? サクラ:お花? ケーキとお花をあげるの?
さえ:そうだよ。お花を「あっこさん、お誕生日おめでとう」ってサクラが渡すんだよ?
包み終わったケーキをサクラが持つと言う。 まっすぐに持つんだよ?と言うと、両手でしっかりと揺らさないように持つが、ケーキを真っ直ぐに持つことの重要さを知ったようで、すぐに私に返してきた。
サクラ:お花はどこに買いに行くの? さえ:お花はお花屋さんに買いに行くんだよ♪
お花屋さんに着く。
さえ:サクラ? サクラはあっこさんにどんな色のお花が似合うと思う?
一生懸命、見渡すサクラ。
サクラ:これ!
と言ったのは黄色いお花。
さえ:じゃぁ、それを作ってもらおうか? サクラ:うん!
結局、その小さくて可愛いお花は菊だと判明。 もう一度サクラと一緒に選び、ピンクの可愛いガーベラに変更となった。
ガーベラとかすみ草を花屋のお兄さんが作ってくれる。
ジッとお兄さんの作ってくれる花束を見つめるサクラ。 身体が自然に動き、いつのまにか足が少しずつ前に進んでいる。最後の方にはお兄さんの目の前まで動いていたサクラ。
お兄さん:お花を上に向けたまま持ってね?
今か今かと待っていたお花を受け取り、小さな両手に持ってるサクラ。
家に着き、車を降りた瞬間に何も知らないあっこさんに遭遇。
凍りつくサクラ。
さえ:サクラ、あっこさんに何て言うんだっけ?
固まるサクラ。
さえ:あっこさん、お誕生日おめでとう(耳元で
サクラ:あっこしゃん、おてんじょーび おめでと...ぅ...
あっこさんの顔がほころんだ。 そりゃ、そうですわ。
あんな天使のようなサクラに言われたら。ねぇ?
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