騎馬民族

2003年05月26日(月) 其の人

其の人は昔から心の奥底に「何か」を持っているようだった。
だけど、真正面からそんなことを聞ける勇気は残念ながら僕は持ち合わせていない。

僕がどんなに其の人の気持ちを探ったか!
そして、分かろうとしたことか。

何年も何年も一緒に過ごした。
それは男と女だとか、皆がすぐに連想するような、そんな関係では無くて、其の人になってしまうんじゃないかって位に僕は其の人に感情移入し、そして奥底にあるその「何か」を分かろうとした。

でも最近思うんだ。

僕は僕の考えや感情で其の人に触れようとしていただけで、其の人がどうして「何か」についてそんな風に卑屈に思っちゃうのか、考えちゃうのかとか、所詮小さい僕の頭じゃ計りしれなかったんだ。

いや。計るべきじゃなかったんだ。

其の人が求めていたのは形にはできない、そして言葉にはできないモノだと最近感じるようになってきた。
笑っちゃうよね?
だって、何年も一緒にいて気がついたのが最近だよ?

例えて言うなら「これだから男と女って、いつまでも分かり合うことが難しいのよ。」なんて言われちゃう感じかな?

あぁ、そうだ。
これだけは言っとこう。


其の人って僕の心のことなんだよ。



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