足を地に着け根を深く下ろし 大地とひとつになりなさい
幹をしっかり太くして 枝葉は空に大きく伸ばしなさい
日を存分に浴びて 雨露で心清め 風通しよく
囲ったり覆ったり傾いたりすることなく
自然と一体になって生きなさい
幾多の歳月の中で得た実りは 欲張らず大地に返し
柔らかく深く地を肥やしなさい
水を蓄え 養を分け与える 地の肥ゆるは森羅万象の糧
やがては自らに返り さらなる実りをもたらすでしょう
大きく根ざしたものが安らぎを与え 憩いの場となるでしょう
時には風雨をしのぐ傘となり 暑さを和らげる木陰を作り
穏やかに眠る営巣を守り抱く
そこに溢れるは 生命-いのち-
自らは御神樹-こだま-となりて すべてを深く愛しなさい
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