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■ 医療ミス
医療ミスの話題が毎日のように流れてますねぇ〜。 これは、「白い巨塔」の効果なのか? なんて思う やが@Eight_Child です。
病院の体制なんてのは、今日・昨日変わったわけではないわけで・・。 ってことは以前からあった問題の一つだったと思うんですけどね。 医療現場なんて、やがは外からしか見れないわけですが、 長期にわたってお世話になっているとある程度は黙認してしまうのかもしれません。
やが父は、やがが大学3年だかの時に脳溢血で倒れました。 別にガミガミ言うわけでもなく、本当に温厚な人で、お酒と煙草と本を愛した人。 一つだけ欠点をあげるなら、お金に無頓着だったこと、賭け事をするとか女遊びをするとか飲み歩くとか、そんなことはしないけど、ただ無頓着。 たまに、母ややがに泣き付いてお金を借りていくくらい。 当時、やがは父擁護派でして、話に筋の通らない母を毛嫌いしていました。 その日も、やがは口うるさい母を避けるように早朝までのバイトへ行きました。 深夜の着信。 いつもなら撮り損ねても後で掛けなおすのに、その日は忘れてしまっていました。 そして、翌朝学校へ向かう電車を待ちながら自宅へ電話。 かすれた母から聞いたのは父が倒れたとのこと。 奇しくも、二人の結婚記念日・・。
踵を返したやがが病院にいったとき、父は眠っていました。 そしてすぐに手術の話。
男性は痛みに弱いといいます。 男性は寝込むような病気や怪我に弱いといいます。 やがの中では「父」であった彼の姿は術後かき消されました。 「人殺し」「若い医師が俺をおもちゃにする」 繰り返される怒号と罵声。 「かえりたいよ、ねぇ」「一生のお願いだよ ねぇ」 暴れるからと両手足に掛けられた固定のバンド。 「今だけですから・・・。」 看護婦さんの言う台詞。
彼はこの嵐のような出来事を今は一切覚えていません。 聡明であった父が、なぜ「おもちゃにされる」とわめき散らしたのか、 当時は病気の所為だと思い込ませて先に進まないと進めなかったんですよね・・。 でも今は思います。 父は何をみて「おもちゃにされる」と思い込んだのだろうか。 医療器具なのか?ただ単に医師が若かったからか?それとも父を不安にさせるような不用意な発言をだれかがしたのだろうか? 今となってはわからないし、問うつもりもないけれど・・・。
見守るしかできない家族は、その時はいっぱいいっぱいすぎて何がなんだかわからないものだと思います。 病院を、医師の方々を、看護婦の方々を信じるしかないですし・・。 一方的な「信頼」を寄せられて病院関係者の方も迷惑かもしれないが、 家族や自分をゆだねる最後の手段の一つであるということを考えて欲しい部分があるものです。
ちなみにやが父は、元気にやってます。 後遺症で半身不随ではありますが、ダメだと言われている煙草を吸いたいがために、 自宅から50mほど離れた神社まで歩いていって隠れ煙草しています(笑 真面目な妹は、目をつりあげて怒っていますが、 まぁ、「したい!ほしい!」と思ってそうやって自力で頑張っている内は みてみぬ振りをしておこうと思います。
そういえば、脳関係の病気を患ったとき。 取り乱すのは男性に多いそうです。 これは、「社会」に依存するからだと言われています。 社会に復帰できないかもしれないってことが恐怖なのかもしれませんね。 その反面女性は・・・というと、女性は「家庭」に依存するかたが多いらしいです。 これは専業主婦だからとかでは無くて「私がいなくてだれが部屋を片付けるの?」 みたいな母性本能っていうか、そういうのが働くようですよ。 家事などの「尽きない」仕事があるから・・とも言われているようですけど^^;
2003年11月27日(木)
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