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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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守ってあげたくない 2003年08月10日(日)


君の心も
君の身体も
寂しさも孤独も
笑顔も
守ってあげたくない

慈悲などプレゼントしたくない

君が涙を流すとき
ただ、理由もなく
僕は勝手に抱きしめたくなるだけ

君が絶望の中にいるとき
君のために何かをしたくない
ただ手を握りたいだけ
ただ隣にいたいだけ

それは僕の勝手な望みで
自分がただ
そうしたいだけ

君のためじゃない

君を愛しているけど
愛してあげるんじゃない
僕が勝手に愛してしまっただけ

君に愛されたいけど
君に何かを望んではいない
月を見上げているだけ

君の哀しみを知ったとき
僕はただ涙を流したいだけ
君のために泣いてるんじゃない
僕が勝手に泣きたいだけ

君のことなど
何一つ信じていない
ただ、ここに君を愛する心が
あるのを知っているだけ

僕は知っている
僕は君を愛している

月の満ち欠けが
一回りして
風がやわらかくながれて
僕の君への想い
強くなったのに気付いた

君は僕を愛している
でも
僕も君を愛している

そこには誰のためでもない
自分だけの事実が
ふたつ
静かにみつめあってるだけ

君を守ってあげたくない
勝手に守る

勝手に愛し
勝手に消える

君が去ってゆくことなど
怖くない

僕はずっと
ただ、思い出してる

君のことを
愛している

君が気付く前から
ずっと
勝手に

そう

勝手に


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