メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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境界線がわりの壁に遮られて 言葉を止められる
本当のところは 心の中がわからない
君はたしかに微笑んでいたけど この心の寂しさはどこから
だからこっそりここから離れて 三日月の下で煙草を吸った
聴いたことのないうたを歌う 淋しげな声がどこからかきこえる
君を生かしておくために 太陽はあそこに沈んだ
君を殺そうとして 月は雲に隠れた
光なんて残酷なもの 音なんて惨いもの
そして僕たちの肉体など 意味のないものなんだ
なのに歌おうとしている 君の無意識の欲望は 僕よりも素直なやさしさ
僕は壁に挟まれて また自分を疑ってる
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