メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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FIRST LOVE |
2003年11月24日(月) |
君の膝で眠った 横顔を撫でられて
君の匂いがする 深く吸い込んだ
僕だけがさわれる その胸の奥から滲んだ 絞るような痛みを そっと指先で伝えてきた
消えそうな声で 小さな声で 耳元で囁いた愛の言葉と 一緒に僕の頬に 落ちてきたのは
こぼれた君の涙
『痛いよお』って 手のひらに力を込めて 僕の上に覆い被さる身体 静かな夜が過ぎてゆく
何度も何度も 何度も何度も 何度も 何度も
見つめて 小鳥のように口づけして
また何度もくり返して 溜息だけがこぼれ落ちる部屋で 生まれて初めての気持ち
FIRST LOVE
どうしていいのかわからない なにをいえばいいのかわからない からだが勝手に抱きしめる 吐息だけが耳元に響く
空が薄明るくなってゆく また何度もくり返して
君は顔をよせて 僕の匂い 深く吸い込んだ
肌が触れるたび 身体を震わせながら 敏感になったままで 互いを感じながら
気が遠くなりながら
はじめての愛 生まれてはじめての愛 神様がくれた 生まれてはじめての愛
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