メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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川の畔で拾ったのは 水に洗われた黒い石
誰かが僕の頭に ぶつけてきたのは月の石
空から落ちてきたのは 希望という名の『予定』 土の中から掘り当てたいのは 希望という名の『現実』
腕の痛みが 足の痛みが 生きていることを伝える 感謝できない僕は あの頃安らかに眠っていた
眠れない夜だからこそ 起きだして明日のために 何かを探す 重い体は希望を紡ぐ
月から落ちてきたのは ただの石 手のひらの中で何も伝えない
月はただ空で光る 美しく
寒い朝 僕は石を放り投げ 足早に歩く そして微笑みを そして微笑みを
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