メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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疲れすぎていたから しばらく他人の言葉に殺されていた
疲れすぎていたから 何も出来ない自分の手のひらに絶望していた
疲れすぎていたから トーンダウンした誰かの世界と一緒に落ちていた
疲れすぎていたから 必要以上に深読みを続けて哀しくなっていた
疲れすぎていたから 今が夜なのか昼なのかわからなくなっていた
脱出できたようだ
今は暗いから夜 やがて明るいから朝
でも指は動かない
だから手をのばして空気を掻いて 音を集めてみる
まずはそこに行ってみよう
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