〓月夜の日記〓(つぶやき版)
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2001年10月21日(日) 犬がきた




小学生の頃だった。



母親は、生命保険の仕事をはじめた。



確か3年生くらいだったと 思う



その日あたしは、 ずっと家に母親といた。



「明日 犬が来る」ってことを、 たぶん聞いていたからだと思う。




昔から、どうぶつがすきで


いろいろ飼ったけれど、犬は 雑種を2匹・・・団地に引っ越してくるまで


飼っていたのだった。



当時、団地は家賃も安く、新築で最新 あこがれのまとらしく、


うちは さらに5階で、目の前に公園もあった。



団地に越してきたときは、まだ5歳くらいだった、あたし・・・・


公園に喜んで、5階だってのに、びっくりして、


そして、そのとき初めて見た、「洋式トイレ」にびっくりでした。




ふたがあって・・・ あけて・・・ ひええ、なんか


座ってやるんだ〜、椅子みたい〜!なんて、 ほんと


あのときのことは、今でも忘れてないなあ〜!衝撃だったし

なにせ、父親も、笑ってたからね、トイレみてさ。

なんだこれ〜!みたいな。  



まあ、そんな団地だから、 犬かっちゃいけないんだけどね、



でも、 向かいの棟のベランダに、大きなたぶん、秋田犬がいたのを

見逃さなかった・・・・ふっ・・・・






犬は、生命保険で知り合いになった人から、 もらえることになったんだ。


子供が生まれたからって。   


犬種はマルチーズ



血統証つきなんだって。へ〜!すごい!ってなもんで


当時のあたしは、血統証なんて知らなかったし、それだけで感動。



そわそわ、わくわく




落ち着かないんだけれど、


だから、母親のまわりを なんか 行ったり来たり 



あまりに 見かねた母親は、 片付けろとか、たぶんいろいろあたしが

うるさいから、注文をつけたんだろう。




「やだ、やらない!」っていうと、



「じゃあ、子犬もらえないよ」なんていうんだよ。



それが繰り返され、とうとうあたしは


「いいよ!もうもらえなくてもいいよっ!!!!」


っていった。


そしたら、母親も、「ああ、いいんだね、わかった!」といった。





じわじわ後悔が・・・


意地っ張りなあたしだけれども



だんだん 涙がでてきたっけ。




最後には、 泣きながらあやまったりしてさ。



母親ってずるいよね、子供のそういう純真な心をさ、



もてあそぶっていうかね。



結局 子犬はやってきた! 断ることなんか、だいたいするわけないんだよ。




夕方それは、 やってきた。



小さいかわいい まっしろでフワフワな 子犬! メス。




これからずっと、一緒にいられるなんて、うれしすぎ。




あの 薄暗い部屋が、パッと華やいだっけ。



なつかしいなあ。




低学年のときはずっと、学童保育に行っていた。


共稼ぎだったので、小学校が終わっても、近くの敷地にある


学童保育にいって、そういう子たちが、いっぱいいて、


お兄さんお姉さんもいっぱいいて、勉強したり、遊んだりしてたんだった。



プレハブの 建物の中・・・ 別の小学校に行った、同じ保育園で友達だった


子達もいたんだよね。



低学年は、そんなふうにすぎて、


きっともう3年生になったことだし、留守番もできるってことで


親はきっと、犬をもらってくれたんだろうね。



淋しくないようにね。



こうして、  犬は あたしの子分となった。(ほんとは姉さんだった)


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