詩集 ”心の扉をひらいて

2005年02月14日(月) 白い龍

白い龍を見た

白いからだを揺らしながら
龍は 
火を食べていた

田んぼの中の 小山のような焚き火
老人は 長い棒で藁をつつきながら
白い龍に
火を食べさせていた

龍は からだを揺らしながら
嬉しそうに 火をほおばる

白い煙から生まれた
不思議な龍

車窓の景色は 忽ち見えなくなった
 
 
 


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月と海