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■ スイッチ
誰かに嫌いだといわれた時。 何かのスイッチが入る。 それは暗く深いあの場所にあるスイッチ。 以前は誰も見つけることができなかった。 現在、嫌いと言われた俺にはわかる。 本当は知らないのだが。 一直線にそこに向かう俺の脚。 それ故、居場所がわかると確信する。
誰かに好きだといわれた時 何かのスイッチが切れる。 それは何もないと思ってた場所にあったスイッチ。 以前は気がついていなかった。 現在、好きといわれた俺にはわかる。 世界が変わったんだ。 戸惑いながら、そのスイッチに触れてみる。 それ故、スイッチが切れたのを知る術はない。
スイッチのON/OFF。 ひとつで見れば非人間的。 要素のひとつと見れば人間的。 でも、その要素も何かの内のひとつ。
ここで問う。 人間的な人間とは。 非人間的な人間ほど、人間なのではないか。 機械と人間の境界は。
スイッチ。 それはどこにでもある。 スイッチ。 それは見えなくてもそこにある。 スイッチ。 それはあなたを変えるもの。 スイッチ。 今度はあなたの番。 スイッチ。 押してみて。 スイッチ。 何かが変わる。
知らない明日も、僕が僕でありますように。 スイッチなど入りませんように。 そうやって、スイッチを切る。
2002年05月07日(火)
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