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■ 致死量
体から、生地の乾燥したのが落ちてくる。 少しだけ、切ない。 誰の口に入るでもなく。 誰の舌を喜ばせるでもなく。 俺にくっつき、袋に入れられる。 すこしだけ、切ない。
昔はクセだった。 色んなモノに、 魂があって、 意思があって 痛いとか感じて でも、口が無いから話せなくて 気持とかも有るんだなって。 そう思っていた。 今でもそれは抜けなくて。 ほんの些細なものでも、 「ああ、大丈夫?」みたいな気持になる。 そして、挨拶とかしたくなる時がある。
薬の量はどれくらい。 傷の深さはどれくらい。 目標点に到るまで、あと、どれくらい? 生きる意味を失った彼女は言う。 「ドーリス」 気がつけばたくさんの到るまでの方法と その結果できる痕。 笑いながら言うんだ。 「合格」 君が望むから、俺は見てるだけ。 君が聞いてくるから、俺は止める。 目の前で、到達してしまってもいい。 だが。 俺を一人にするのだけはやめてくれ。 「冒涜」 あれだけ望んでいたのに。 突然やってくるんだ。 逆上しただけなのに。 君はダイブしたんだ。 「不似合」 君の居ない、今日と明日と明後日と、 それから何週間もを、 僕はどうやって、すごしたらいい? 「致死量」
天の使いになるまでは。 お許しください。 この白い着物をお取りにならないように。 まもなくあたしは。 この美しい世にわかれ。 あのゆるぎない館へ降りてゆきます。
そこで、少し眠りましたら。 新しく眼が開きます。
そのときあたしは。 身にまとう全てを。 帯も冠も。 脱ぎ捨てましょう。
紺碧の国。 ZONE−聖域−
遠くの本気と。 近くのうつつ。 君ならどうする? どっちをとる? 見るのと、見られるの。 どっちがいい? 手を出すのと、出されるの。 どっちが嫌? 下手な妥協は苦しいだけ? もう、ぬるま湯にはつかれない。 気持のいい場所には居られない。 そして、誰も認められない。 そんな場所は近くて遠い。 できることなら溺れたい。 消すために、溺れたい。 本当? 嘘。 虚ろな眼をして笑ってる。 気持と体は離れてる。 忘れる事と忘れ無い事。 揺ぎ無い物が、揺らいでる。 周りは汚い物ばかり。 下手な物ほど、イラツク。 むしろいらない。 君はどう思うだろう。 貴方はなぜ、そう言うの? 何処が? 求めてくれるの?
それでもやっぱり。 致死量。
2002年08月19日(月)
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