ゼロ
『のあちゃんてさ、俺と会ったりしてる事
彼氏に話してるの?』
圭に聞かれた。
ていうか、どうも『彼氏』という言葉に違和感が…。
まぁ…他に言い方がないのかもしれないけど。
『話してるけど、なんで?』
『へぇ…何も言わない?』
『言わない。気にならないんじゃない?
そう言ってるけど。』
『別に言わなければわからないのに
なんで言うのさ?(笑)』
なんで?って言われてもな…。
そりゃ言わなきゃわからないだろうけど。
『あなたが修輔に話すかもしれないから。( ̄ー ̄; 』
なんだけど…ね。
そんな事、圭には言えないし。
修輔と圭が、面識なかったら言わないかもな…。ずるいけど。
私が言わなければ、修輔にはわかる事ではないから。
なーんにも気にならないって、いくら言われても
もしかしたら、ほんの少しは気になるかもしれないしなんて
思ったりもしないでもないし。(変な日本語…汗)
『俺だったら、そういう話聞くの絶対嫌。
聞いたら "会うな" とかは言えないけど
いやみの一つも言いたくなる。(笑)』
『自分は他の女性と会ったら言うくせに…。( ̄ー ̄; 』
『だからー、男と女じゃリスクが違うって
前にも言ったじゃん。
少しでも可能性のある事はしてほしくないの。(笑)』
『まぁ、気にならないって言うんだから
気にならないんだと思うけど。
自分との関係とは別だって言ってたし。』
のあちゃんの事、それほど好きでもないんじゃない?』
圭に言われなくても、自分でもそんな事
今まで何度も何度も考えてる。
嫌ってほど考えて、自分で答えを探して…。
でも、修輔に大して気持ちがないかもって思っても
それが "0" じゃなければいいって思っちゃう…今はまだ…。
ほんの少し…たとえ それが "1" しかなくても。
"1" が贅沢なら "0.1"でもいいや。
自分の気持ちを掛け合わせればプラスでいられるから。
"0" だと感じてしまったらダメだ…。
"0" じゃ、自分にどんなに気持ちがあっても
"0" にしかならないもんね…。
2004年07月20日(火)
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