おおみち礼治のてくてく日記
DiaryINDEXpastwill


2001年09月23日(日) 無意味かつ有意義な過ごし方

兆候はあるんだけどね。いままで普通に継続して出来ていたことが急に出来なくなってしまうことがある。心の底の方に重い石が載ってしまったような感じ。体調が悪いわけではない。それなのに仕事が手に付かない。といって、ぼんやりしていることもできず、焦る気持ちを抑えながら何かしようとするのだが、ひとつとして満足に出来ないのだ。原因はひとつ。考えすぎ。
こういうときは、どこかに出かけるのがいちばんいい。ぱっと車に乗って東名高速に入る。密かにお気に入りのSAがあるのだ。敷地が広くて、芝生の敷かれた丘の上から湖が見渡せるようになっている。トイレやおみやげ売り場はもちろん、レストランや各種出店もあって飽きない。数十分で到着。わざわざ、SAに入るために高速を利用する客っているのかな。って、自分がそうなんだけど。
日曜日だから人が多い。すんなりと車を置くことが出来なかったくらい。これは減点項目だが、仕方がない。空は秋晴れというにふさわしい。まずは、東館にある中華料理屋へ。ラーメンがうまいのである。無心で食べ尽くし、食器を片づけて、冷たい茶をすすりながらぼーっとする。不作法にゲップをし、ぼりぼり頭をかく。ぷはーっと息を吐き出し、首の関節をポキポキならす。その間にも次から次へと客が出入りする。何も考えずに、感じるまま動く。芝生の丘の上へ。暑い。帽子を持ってくるのを忘れてしまった。木陰に寝ころんで湖を見下ろす。風が下から吹き上げてくる。観覧船がゆったり漂い、ジェットスキーが橋の下を駆け抜けてゆく。水辺に近づき、波の音を愉しむ。動物園の熊のように、ぐるぐる歩き回る。出店でソーセージを買い、食す。コーラを飲む。また丘に戻り、今度は椅子に座って全身の力を抜き、だらーーーっとする。早くも日が傾いてきた。もう、さすがに夏ではない。冷たくなってきた風が緑の匂いを鼻腔に運び、全身にまとわりついては離れてゆく。
こういう一見、意味のない行動を否定する現代の毒素(?)を受けてしまっているので、ダメダメにならないと実行できない。そんなことをしている暇があったら、あれをした方がよい、これもあるそれもあると頭脳が訴える。自分の細胞の声をよく聞いてあげて快適に過ごすというのは、とても大事なことだと知ってはいるが、まだ理解していない。<自分


おおみち礼治 |MAIL

My追加