私という人間
DiaryINDEX|前|次
あなたがここへ来るなんて知らなかったから まだ あなたに会う心の準備は出来て無かった 胸が苦しくて張り裂けてしまいそうだったから 友達が一緒だとって少しの勇気にかけてみた
何気ない会話 さり気無い笑顔 全てが作り物だった 確信に触れないようにと 探りながらの私だった 友達の前での笑顔を思い出しながら ゆっくりと口を開いた
涙が出そうになると あなたの側から離れたりした 友達との会話が右から左へと流れて行く そんな気持ち あなたは知るわけも無い
友達から少し離れて二人だけの会話 言葉が途切れると 苦しくなるから どうでも良い事ばかり 口にしてたんだ
あなたは笑いながら 今の子のかわいいなんて話しをする 胸の奥がシクシクと声をたてる
そうだね あの子もかわいいよ 精一杯の笑顔 あなたは 笑いながら 私の頭を叩く
無邪気な顔をしながら 焼くなよなんて 私の心を見透かされてる 気がしてた
あなたが私の頭を何度も叩く けど優しくて 撫でてくれるみたいに 優しくて 焼くなんて気持ちより あなたの手の優しさが苦しかった 頭がほんわりと暖かくなって 少し落ち着いてた私が居た
あなたは 私がまだ あなたの事を見つめてるって思ってるね あなたは 私がまだ あなたの捕らわれの身だって感じてたね あなたが 私の目を 見つめて無口になる そんな空間が なんだか 楽しかったんだ
あなたが 焼くなよって何度も何度も言う あなたが 焼くなよって頭を叩く そのたびに すこしずつ心が楽になって行く そして本当の笑顔で言えた 焼いて無いもん ううん 本当は無理してた 少しだけ焼いてたかもね
私も負けずと あの人かっこ良いって口にしてみた そしたら あなたは 俺は焼かねぇーよ なんて無邪気な顔 知ってるよ そんな事期待してないもん そして あなたが 私の頭を優しく叩く そんなふざけあった会話と笑顔 少し心地良かった
ふと前を見ると 友達が足早で前へと進む それについて行こうと 足早になる私 それと同時に心も前へ進めた気がしたんだ
けどね 私知ってるよ あなたが少しだけ焼いてくれた事 そんな事で すごくうれしかった私の笑顔 あなたは気付いてくれたかな
もう大丈夫 少しの勇気があれば こんなにも 心地良い空間が浮かぶ事 解ったから
私
|