私という人間
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いつでも死ねると 君は笑って私に言う
首を吊って 薄れゆく意識の中で 死ぬのは簡単だと悟ったと言う
どうぞご自由に 心の中で私は呟く 言葉は裏腹に励ましへと向く
止めて欲しくて私を呼んだはず 笑いながら同情して欲しそうな目を私に向ける
消えるのが怖いなら消えなければ良い 私の死への憧れをも奪うのですか
おもしろくって笑いが止まらなくなる どうぞ勝手に逝ってくれ どうぞ自由に消えてくれ
同情の末に服を脱ぐほど 今の私は甘く無い 慰めて欲しいのならばどうぞあそこへ
消える事が簡単なのならば とうに消えてるはずの君 消える事が怖くて同じ記憶残そうとする
飽き飽きする言葉の中で 止めて欲しいのだと思い 適当な言葉で引きとめようとする
本当はどうでも良いのだから 行動は冷たくなって当然だ
ただ私に言葉を残して消えるのは 体裁が悪すぎるだろう
消えるのならば一人で消えてくれ 消えるのが怖いなら同情を買え 私に胸の内を話すのは検討違い
絶望の中で君は何を得たのだろう 絶望の底にいるのだろうか
恵まれている現実から目を叛け 絶望に包まれた演技で同情をこう
おもしろおかしい劇の一幕 私にはそれにしか見えない
私に後悔の念を持たせないでくて 君を止められなかったなど一瞬も思いたくない
だから またね と笑って逝って欲しい 絶望の中に居るのなら 絶望の中で逝けば良い
私
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