★K's FieldDiary★
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2003年04月19日(土) ストーカー記事

2003/04/19 (SAT)

最近、妙に早起きおじさんに変身したKOMOTO。
早朝から行き先を悩み、結局熊野のフィールドに出向く。

赤い首の奴も視野にはあったのだが、
時間の無いときに情報だけを頼りに出向いて、
チラッとだけ見て「ライファー!」じゃあ、
鳥見人生あまりにもったいないような気がしたんだよ…。

7:00、工房北フィールドではいきなりキジのお出迎え。
N村隊長の姿を探したが、今日はお休みのご様子。
雨の中、車でざっとパトロールして、
キビタキの「チョットコイ」コールを初認。(^^
サシバ・ヒクイナの姿は見当たらず。

そのまま大歳林道へ移動。
今度は車を捨て、傘を差してユックリ45分歩いてみた。

雨が強くなってきて、傘をたたく音が耳障りではあったが、
オオルリ・コマドリ・ウグイスの数個体が鳴きまくる。
(これって何だか聞いたようなトリオだなあ…)

更に、クロツグミの甘い囀り。
キビタキもそれに加わる。
ホオジロ・シジュウカラ・ヤブサメ。
聞きほれていると、近くでコゲラが「ギィィィー」。
素っ頓狂な合いの手にこけそうになるが、それもまた良し。(^^

何と今日は、コマドリこそ見れなかったが、
クロツグミ・オオルリ・キビタキ・ヤブサメを視認できた。




上機嫌で8時に出勤し、コーヒーを煎れてデスクで新聞を開くと、
中国新聞社会面に『野鳥、ストーカーに悲鳴』の記事。
「ナニナニ…」と読み始めて、気分は暗転。。。(T_T)

野鳥趣味人の傍若無人ぶりを挙げて、大糾弾の論陣が張られている。
書かれている事実に間違いは無い。しかし……である。

「静かなブームを呼ぶバードウォッチング」に対する、
強い敵意を感じてしまうのは私の後ろめたさなんだろうか。。。
何だか悲しくなってしまった。。

私はそんなにも邪悪な趣味を楽しんでいるのか?

自らが形成する団体からは「管理」され、
眼に見えぬ圧力に「自制」を求められ続け、
一挙一動に悲しいまでの自己規制を強いられている我々。
単に「マイナー」なだけだったこの世界は、
「アンダーグラウンド」の世界に変質しようとしているのか?

何時も、何だか息苦しくって仕方なかったのだ。
その上更にである。。。
正義の味方「マスコミ」によっての粛清。。。。

「じゃあアンタは野鳥達のために何かしているのか…」って、
飯田さんに小一時間問い詰められれば返す言葉は無い。
福本園長に「自覚しんさい」って言われれば、素直に「ハイ」って…
栗原さんに「自戒しよう」って言われれば、「確かにそうだ!」って…
式部所長に「考えんさい」って言われれば、そりゃあ考える…

でも、何だか悲しい記事だった。


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