東行庵の軒下で

2002年06月11日(火) 存在感

生首をもらった。

もちろん本物ではない。
美容師さんの練習用のものだ。
「納涼・肝だめし」に何度か出演している生首さん・・ナマちゃんは、顔面を混色の灰色マーブル模様にされている。
髪は所々が緑色。しかも襟足は刈上げ風。

職場の人にもらったので、さっそくハルミを呼んでナマちゃんを「こっ!(ほら、みてよ!の意味)」と見せたところ

「ぅわあっ!!ばかあ〜〜〜!!!!」
と、十センチぐらい飛び上がって走って逃げた。

そうかそうか。そんなに喜んでくれるとは、見せたかいがあったってもんだ。

自宅の自室でナマちゃんをマジマジとみていると、何かもうひと工夫欲しいと感じた。

「目」だ。

のっぺりとペンキを塗られているので、目がよくわからないのである。

そばに転がっていた「夜光絵の具ペン」で目を塗り、光に当ててから部屋を暗くしてみた。


無気味に青光る、ナマちゃんの目。


明るいところでも不気味さがまして、ナマちゃん、水を得た魚のようである。

さて、梱包して送ろうとすると、絵の具が乾いてないことに気づいた。
一時間ほどで乾くというので、ナマちゃんを床に置いて、他の事をはじめた。






一分経過







二分経過







視線を感じて、ナマちゃんを後ろ向きに置きなおす。











五分経過。




存在感のあまりのでかさに、いたたまれなくなり、部屋を出た私。




















自分は本物を付けてるのに、なんでこんなに怖いんだろう!!





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