ベアの声が聞こえる時って 確かに、ある・・・
うーん 「そんな気がする」というのが正しい言い方なのかな? でも、確かに聞こえるというか 頭の中に 声が響くというか 自分で そう思っているだけなのかも知れないけど・・・
今日、「それ」を感じたの。
私、ご依頼を頂いてテディベアを製作したあとに 自分へ 褒美を与えることが多い。 それは「自由時間」。 その「時間」をどう使うかというと、やっぱベア作りをしたり 子供服を縫ったり、家の掃除をしたりするんだ(⌒。⌒)
今日は自分(もしくは家用) テディベアを作っていた。 そして まさに仕上げようとしていた時・・、 声が聞こえた (ような気がする)。
「わたし ○○さんのところに 行きたい」
うん?
ボディに わたを詰めていた時。 ベアは、うつぶせになっていた。 思わず表に返し、ベアの青いガラスの目を見つめ返した。
「わたし ○○さんの ところに いくの」
あなたは やっぱり女の子だったの?
そして もう行きたい所があるんだね?
そうか・・・・・
背中を閉じ終えた。 毛並みを整えた。 整え終えたその手で私は手紙を書き、梱包を始めた。 とある方へ。
☆
イギリス製のモヘアだったから、「ティータイム」を意識して 鼻はミルクティ色にして 貴婦人のイメージが ふくらんだので、ローラ・アシュレイの布で ドレスなぞ縫おうかと思っていたのよ。
かくして彼女はドレスを待たずに、旅に出ました。
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