4つ上の兄貴がいます。 私は、自他ともに認める「ブラザー・コンプレックス」でした。 お兄ちゃんだいすき っていうアレです。
兄貴は、何もかも完璧に見えました。
私が小学校に入学した時、兄は5年生。 兄と手をつないで歩く道々の、 なんとうれしかったこと。
わたしにとって兄は 優しくて 口うるさくなくて そばにいても 相手をしてくれて。
兄貴と話しを合わせたくて 車雑誌の「ル・ボラン」とか ファッション誌「メンズクラブ」、「メンズノンノ」とか 一緒になって読んでたっけ。 お陰で 車に詳しい女子高校生になりました。
そしてその女子高生は 異性を、いつも「お兄ちゃん」と比べてしまいます。
お兄ちゃんなら こんな意地悪はしない。 お兄ちゃんなら もっと話をきいてくれる。 お兄ちゃんなら もっとオシャレ。 お兄ちゃんなら もっと車の運転が上手。 部屋にエロ本は無いし。
家に遊びに来る同級生が、兄を見てキャアキャア言うのは こそばゆく嬉しかったものでした。 まさに、ブラコンです。
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兄は、よく あちこち一緒に連れて行ってくれました。 兄と一緒なら 親はまったく文句を言いません、 当たり前だけど (笑) ドア・ツー・ドアでレジャーができるので すごーくラクチン。 おサイフもあまり心配しなくていいし。
時々、服を買ってくれたりもしましたっけ。
今ではお互い結婚して子供もいて ふたりで出かけるなんて、考えるのも気味悪い (わははは)けど 今でもいざという時は、黙って支えてくれる兄貴です。
気を失うような事があった時 夫と兄貴、2本の柱があるというのは まことに心づよいものです。
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