先日「本のとらばーゆ」で貰って来た "絵本雑誌" 。 子なすもその雑誌を眺めては ハリーポッターのマネして呪文を唱えたりしてます。
「ごんぎつね」の紹介記事がありました。 パステル画のような柔らかい挿し絵が2、3 載ってます。 ふんわりと しかし哀し気なその絵は、 子なすの目をとらえたようです。
「これ 読んで」 とせがまれても、紹介記事ですから 本文が載っている訳ではありません。 私は記憶を総動員して、 ソラで「ごんぎつね」を聞かせました。
だめです。
泣けちゃうから、だめです。
子供は なんで?なんで死んじゃうの?と、私の涙にも戸惑っていました。 栗とかきのことか、あげたのに なんで撃たれちゃうの?と。
ごんは 目をつむったまま こっくりとうなずきました・・
けたたましい会話は皆無の、切り絵のような おはなしです。 だからこそ 一度だけ火を吹く銃の音が いつまでも響いて残るような気がします。
もし マシンガンのように喋って自分を正当化する術をもつ国の動物 (ごんぎつね) だったら こんな哀しい結末にはならなかったでしょう。
沈黙や「間合い」に重きをおくニッポンだからこそ生まれた 物語りだと思います。
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