屏風(ひんぷん)は中国からの呼び名のようだ。 ここでの昔ながらの家は南向き雨戸を開けるとワンルームの大広間。プライバシーを守る為に門との間に置いたのが「ひんぷん」だ。魔除けの意味もあり門から入る魔物をブロックする役目があったようだ。魔物はまっすぐな奴だと考えられていたようでひんぷんを回り込んだりはしなかったのだ。 我家は東向きである 北側に通りがあり出入りを考えればアリかも 朝日もよく見えるし・・・台所。我家の台所は朝日の直撃をまともに受ける。そこでひんぷんの登場。ひんぷんはレンギョの木だ、台所を守るべく横に隊列を組み朝日と対峙する。節くれだった幹は径が十センチをこえ新しい枝は突き刺したような勢いで若葉が絶えない。二メートルを越える高さを誇り朝日をブロック。南向きであればラジェターの働きもあるのだが。効率はちと悪い、しかし彼を通って吹く風には満足だ。 紫色の花をつける 小ぶりの藤のようだ。実は黄色 まばらなブドウの様で五ミリほどの球形硬い感じの皮に包まれている。クモがせっせと巣を張っている花や電気に集まる虫を狙っているのだ。葉はよほどマズイのか虫のついた例が無い。この頃気づいたのだがスズメがよく遊びにきている。ドドドー耳もとから行き成りスズメが飛び出したときには驚く。どうも、いつも十羽あまりでたむろしているようだ。虫がいるようではないし何をしているのか不思議に思っていた。彼等のめあてはアブラムシのようだ。一ミリにも満たない小さな薄緑の粒 葉に隠れて枝にびっしりとついている。そういえばアリも多い。アブラムシつながりか!。成長が早いので頻繁にハサミを入れる、豊かな腐葉土アリみみずセミの幼虫エトセトラ。 我家のひんぷんは緑の若葉を誇っている。
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