兼松孝行の日々つれづれ

2001年08月03日(金) さあて

人と人との関係は不思議なもんだ。

サッカーの試合みたいに100%の割合を50対50からスタートさせるところは同じとしても、最終的な結果が足して100になるとは限らない。

きっとそれは感情が絡んで来るからだろう。
感情はどんなに隠しても人に伝わる(芝居ではここをうまく使えると素敵な芝居になる)ので、お互い上がっていければその和が100を軽く超えたり、反対にお互い落ち込んでいけば100を切ったりすることもある。
同時に人を傷つけたりした時は、自分も同時に傷付いたりしてしまう。

傷つけたりすることを意図的にしたりすると、偶発的に傷つけた時よりもその痛みは増す。
例えば演出してる時に思わずぽろりと出てしまった言葉に対して傷ついた役者がいても、そのことに気付きさえしなければ、その痛みはないと同じになってしまう。
反対に、意図的に誰かを攻撃しようとして吐いた言葉は同時に自分自身を締め付ける。

演出とはそんな因果な役割だったりする。

また反対に役者の無意識な一言でものすごく傷付いたりする。
オイラは自分のことを感受性の強い人間だとは思わないが、やはり感情は伝わってしまうので、意識的にと同時に無意識的に目の前の人が吐いた言葉に一喜一憂しなくてはならない、・・・いや、一喜一憂させられてしまう。

この堂々巡りの中にいて、結果さえ出せればすべては報われる。
しかし今は結果がなかなか出ない。

このしがらみから早く解放されたい。

そして今日も戦いは続く。


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