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2002年11月12日(火) 心臓病や糖尿病の原因

 肥満、悪玉コレステロール、高脂血症、高血圧など、心臓病の原因については様々な直接的な原因があげられており、ほぼ間違いのないところには違いない。
 しかしながら、これらの原因領域に影響を及ぼしているのは、油ものの取りすぎとか、糖分の取りすぎなどが、犯人とされてきているものの、その人の体質の違いや、生活習慣の違いによっても、心臓疾患を引き起こす場合とそうでない場合などがあるようだ。

 低脂質・低糖分の食事を心がけるにこしたことはないが、米国のマウント・サイナイ・スクール・オブ・メディスン(NY)の研究者らは、心臓病や糖尿病の原因として作用するのは、AGEs(advanced glycation end products)であるという研究を発表したという記事が今日出ていた。
 しかも、このAGEsというのは、食べ物の成分に含まれているということではなくて、炒める・焼く・電子レンジ調理などのように、<急速に加熱を施して調理する方法>を用いた場合、このAGEsというのが、糖分、脂肪、タンパク質の相互作用で、すぐにできてしまう、というところがポイントになっている。

 旧来の食べ物の中に含まれる成分であるとか、油で揚げたもの、というような、その食べ物の成分的概念による原因の設定とは、考え方としては180度異なるものである。
 AGEsの発生が少ない調理法というのは、蒸す・茹でる・煮るというような調理法であり、反対に一番良くないのが、強火で長時間調理する料理であるともいう。

 これは困ったことになる。レンジでチンというのは、今や当たり前すぎる便利な調理法の一つになっている。
 炒め物が好きな私などは、体の中はAGEsだらけに違いないだろうし、そうであれば、心臓疾患などにかからないほうが不思議と思われる体になっていそうだ。

 研究では、AGEsが形成された場合、それをどうやって減らすか、というような点については、まだ触れられていなかったようだが、さて?


riviera70fm |MAIL