日記でもなく、手紙でもなく
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2003年02月26日(水) |
ハウステンボス・会社更生法適用申請へ |
今のような経済環境の中では、来るべくしてきた、というようなところはある。 それでも、純国産型テーマ・パークの中では、結構頑張ってきたほうだ。
2年ほど前に、宮崎のシーガイヤが倒産、ここはもともとひどかったところなので、同列に評価はできないが、もともと悪かろうが良かろうが、結局行き着くところが同じになってしまった、というのはなかなか辛い。 この時期から、もう少し経済環境が良くなっていれば、ハウステンボスはまだもったかもしれない、と思うと、やはり経済政策の持つ責任というのは、本当に大きいと言わざるを得ない。
考えると、国産テーマパークというのは、ほんの一部を除くと、大市場=大人口を抱えた同一商圏内に置かれ運営されているものはほとんど無いに等しい。これくらい長く不況が続くと、<旅行>と絡めてテーマパークに来てもらうというのは、本当に難しくなる。 新しいアトラクションを考えることも必要だが、本当にどこのエリアから、どんな人にどれくらいのスパンの中で来てもらうか、という点から、シビアな予測をしておくことが重要だと思う。だから、ディズニーにしてもUSJにしても、大市場に近いロケーションにあるとも言える。ある意味で保険みたいなものかもしれない。
地方ではそれが不可能なのか、ということは恐らく違う。むしろ、潜在的な市場サイズを捉え、それに見合った収支計画が必要だということ。もし、投資額が膨らんで、かなりの入場客を見込む計画なら、やはり立地としてはアーバン・リゾート、大都市圏せいぜい1時間程度の立地でないと、日常の中で、何度も来てもらうということにはなりにくい。
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