日記でもなく、手紙でもなく
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2003年07月25日(金) スタン・ケントン<Lush Inerlude & The Kenton touch>

 昨日の会社の帰り道、銀座山野の2Fと3Fを覗いてみる。

 2Fのほうは、これというものがなく、3FのJazz VocalとBig Bandのコーナーを物色していたら、スタン・ケントンが弦楽器を加えて録音した(タイトル表記の)2種類のアルバムを収録したCDが入荷していたので購入。(Collectors' Choice Music/EMI-SpecialMarkets CCM-356-2/72435-81725-2-2)
 今日、それを聴いてみる。

 ケントン楽団のオリジナル・アルバムは、ぽつぽつCD化されてきてはいるものの、このストリングスを加えたアルバムは、なかなか登場してこなかった。Big Band好きの人だと、イージー・リスニングのように弦楽器を加えてやるなどというのは、邪道と映るに違いない代物なので、CDになって出てくるかどうか、あまり期待はしていなかったのだが。

 この弦楽器を加えたアルバムが、一部の人に待たれていた、たぶん一番大きな理由は、<Lush Interlude>のアルバム3曲目に入っている"Opus in Pastels"という曲だろう。
 現在は使われているかどうかわからないが、かつて夜少し遅めの(午後9時〜10時過ぎの)時間帯に、FENなどを聞いていると、この曲の出だしのラッシュ・ストリングスが、番組の切れ目などによくかかったものだ。

 この曲はいったい誰が演奏しているのか、本当に気になったのだが、それがあのジャズ・バンドのスタン・ケントンだと知って、結構驚いたことがある。
 キャピトルのオリジナル盤は、手に入れようもなかったが、70年代あたりには、弱小レーベルからストリングスを加えたケントンのLPアルバムが再発されていたこともあるらしい。

 コレクターズ・チョイスから再発されたこのCDは、2アルバムon2CDsのスタイルで、どうも時間的にぎりぎりCD1枚には収まらなかったようだ。オリジナル・アルバムが発売されたのは、どちらも1959年、ステレオ初期に出た盤。
 編曲はこの2枚ともPete Rugoloが担当。曲はやはり2枚とも大半がケントンやルゴロの作品。下手なムードものの楽団よりも、弦のセクションは立派で、しかも単に甘ったるい弦で終わることのない編曲をしているところがミソと言えるだろうか。

  ***

 夕方から、かなり強い降りの雨。深夜になってやっと少し小降りになる。


riviera70fm |MAIL